島の魚を、島のお酒で

島の酒蔵　都美人の大吟醸

酒米の最高峰、兵庫県産の山田錦を４０％まで精米。
厳寒期に少量ずつ低温発酵で仕込みました。気品あふれる風味はお酒の芸術品です。
淡い山吹色を帯びていますが、高品質、自然風味にこだわり、あえてろ過処理をしておりません。
お酒本来の色と味を十二分に現しております。
磨き抜かれた米の贅沢な風味を損なわず、幾重にも繊細な味を形成します。
口中で、みずみずしい香味が涼しげな余韻を奏でます。
上質のものだけが持つ華麗さと気品を楽しみながら、ゆったりと至福のひとときをお楽しみください。

能登杜氏四天王として有名な酒造りの神様『農口尚彦杜氏』の愛弟子、山内杜氏が醸した大吟醸は、限りなく師匠の醸した大吟醸に近いと称され、日本酒通に好評を得ております。

蔵の一刻・・・自然風味をそのままに無ろ過処理

日本酒は通常壜詰め時に、雑味や色素を吸着および除去する目的としてろ過処理を行います。
都美人の大吟醸は、低温でゆっくりと発酵させ、３０日以上かけて熟成させます。
手間暇を惜しまずに作り上げた酒は香味が良く、米の旨味が十分にのったよりピュアな酒に仕上がります。
酒本来の味を楽しんでいただくために、あえて「ろ過処理」を行っておりません。

淡路島南部の酒蔵１０軒が志を一つにして誕生した「都美人」

淡路島は、国生み神話の舞台として、古事記、日本書紀に登場する、古代歴史ロマンの島で、おのころ、いざなぎ神社をはじめ各所に史跡、名勝が残されています。
蔵は昭和２０年、島の南部の１０軒が志を一つに合併。酒銘『都美人』はその中の一軒で、 もと伏見の酒造家の商標でした。創業当初に存在した様々な銘柄から一番響きの良い名前を採用したいわれがあります。

古来より多くの人々に詩情やロマンをかきたててきた淡路島

淡路島の北には世界最長の吊り橋である明石海峡大橋、南には世界最大級の渦潮を眼下に見下ろす大鳴門橋がかかり、両大橋の間を神戸淡路鳴門自動車道が繋いでいます。その高速道路を下りて淡路島に入ると、今でも懐かしく素朴な農村、漁村の風景が続いています。
清らかな水、澄んだ空気、鮮やかな緑、穏やかな光、そしてそれらを包む瑠璃色の海が広がる光景は、私たち日本人の原点を感じさせ、心の深い部分を癒してくれます。
そんな淡路島は書き尽くせないほどの『山の幸』『海の幸』に恵まれています。古来朝廷に食材を献上した『御食国』（みけつくに）と呼ばれたこの島に、それらを際立たせる銘酒が育まれてきているのも自然の理かも知れません。

時代にこびない正統派の蔵

「都美人」は、米の持つ滋味を味と香りにどう生かすかを考え続けています。
時代にこびず、酒造りの基本である山廃仕込みを創業以来かたくなに守っている正統派の蔵です。
山廃と速醸を併用する事により、やや厚味の酒質で、スッキリとした中にも奥行きの深い味わいを実現しています。
特に燗上がりのする酒質は昔ながらの酒の神髄との評価をいただいております。
是非、淡路島の銘酒をお楽しみ下さい。

リンゴ酸を含んだ微粒子が無濾過の自然風味を漂わせ、スカッとした切れ込みに米の持つ甘みが息づきます。