島と暮らす SHIMA to LIFE 島と暮らす SHIMA to LIFE

7ドクターひめのからのメッセージ
Message from Dr. Himeno

01

玉ねぎで細胞から
キレイを引き出そうOnion for beauty

体は食べたものから作られる、とはいたるところで耳にする言葉。これは、栄養で作られていると言い換えることもできます。37兆ともいわれる全身の細胞は、食べたもの(食物)に含まれた栄養素からできているからです。病気とは細胞が壊れて、体の機能がスムーズに回らなくなること。たとえばインフルエンザを例に挙げると、疲れや栄養不足で免疫機能が低下し、のどや鼻の粘膜が弱まったところでウイルスが侵入。細胞を壊し増殖していく……と考えることができます。老化もしかり。細胞の生まれ変わり機能が徐々に低下し、作られる細胞が減ることで、必要な機能が果たせなくなっていきます。年を経るごとに傷口が治りにくくなることからもわかるでしょう。これらもすべて栄養の働きです。

つまり、病気も老化も寄せ付けない体を作るカギは栄養なのです。正しく栄養を取って細胞の質をあげることで、生活習慣病の予防もでき、老化が進みにくい体にも変えることができるのです。 そのためには質の良い食材を食べることが大切です。スーパーマーケットには甘くてクセのない、おいしい野菜がズラリと並んでいますが、文部科学省の発表では、現代の野菜は、昔に比べて栄養素の量が格段に落ちているのです。そういった野菜とは一線を画しているのが淡路島の玉ねぎ。土からこだわって作る栄養たっぷりの玉ねぎを、健康のために取り入れない手はありません。もちろん、我が家の食卓にも頻繁に玉ねぎが登場します。スープにマリネ、カルパッチョ、南蛮漬け……。お肉やお刺身など、細胞の主要原料となるタンパク質と一緒に食べることで、玉ねぎに含まれるビタミンやミネラルのはたらきもよりスムーズになっていきます。α−リノレン酸豊富なエゴマ油など、良質な油を使うことも忘れません。細胞の質が上がるということは、肌や髪など外側も美しくなるということ。玉ねぎを食べて、細胞からピカピカになりましょう。

02

硫化アリルでデトックス。
内側から美しくDetox

玉ねぎといえば、血液サラサラ効果をイメージする方も多いでしょう。これは玉ねぎのツンとくるにおい成分、硫化アリルによるものですが、私はたまねぎのデトックス力にも着目しています。水銀などの重金属、食品添加物など身体にデメリットをおよぼす毒素は、通常は肝臓で処理されます。ここで活躍するのがグルタチオンという抗酸化物質。もともと体内で作られるデトックス物質で、医療の現場でも薬物として使われています。

硫化アリルを分子的に見ると、イオウ基(S基)を持っています。イオウはグルタチオンを体内で作るのに欠かせない材料です。硫化アリルはデトックス物質の材料となって毒素の排出をサポートし、細胞の内側から女性の美をうながしてくれます。水にさらすと硫化アリルが流れ出してしまうので、サラダにする場合には空気に触れさせるようにするのもポイント。甘みはそのままに辛味が揮発しやすくなるので、食べやすくなりますよ。

03

オリゴ糖で腸内改善。
メンタルもボディライン
も上向きに Oligosaccharide

近ごろ見直されている腸内環境。美容や健康へのメリットが大きいことで話題です。たまねぎに多いオリゴ糖も腸内環境改善に一役買ってくれます。腸内細菌のひとつ、酪酸菌のえさとなって酪酸を増やし、腸内を酸性にして悪玉菌が増えないようにしています。また酪酸菌はビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やす働きもあります。さらに玉ねぎは食物繊維も豊富。ダブルの力で腸を整えてくれます。毒素は腸から出ていくので、デトックスの面でも腸内環境改善はとても大切です。

腸内環境がよくなると腸内細菌たちが“しあわせホルモン”セロトニン、“やる気ホルモン”ドーパミンのタネを作り出してくれます。これが血管を通り脳に届くことで、ハッピーでウキウキした気分になり、気持ちも安定します。加えて善玉菌が元気になることで、ビタミンB群作りがスムーズになり、疲労回復、ダイエットもサポートしてくれます。「玉ねぎは糖質が多い」という向きもあるようですが、糖質をゼロにする必要はありません。スイーツよりもビタミンやミネラルの多い玉ねぎで、糖質を上手に取りたいですね。

04

多彩な微量ミネラルで
美を底上げ。
ハリのある肌、
つややかな髪のためにMineral

玉ねぎの栄養の中で注目したいのが、微量ミネラルが多彩に含まれていることです。ミネラルというとカルシウムをイメージする方も多いかもしれませんが、モリブデンやセレン、マンガン、銅、鉄、クロムも身体にとって欠かせないミネラル。鉄以外は必要量こそ多くはありませんが大切な働きをしています。例えばセレンは、パワフルな抗酸化物質、グルタチオンペルオキシダーゼを体内で作るための材料。シミやシワを防いでくれます。美肌といえば銅も忘れずに。体内でのコラーゲン作りに関係しています。

鉄はほとんどの女性が不足傾向にあるミネラル。コラーゲンの材料でもあるので、ハリのある肌作りのためには忘れてはならない存在です。亜鉛も美しい肌作りの主要材料です。ヨウ素は新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンの材料。やる気、元気、ダイエット、さらには美しい髪のために欠かせません。ミネラルは単独ではなく、いろんな種類を一緒に取ることで、体の機能がスムーズに回り始めます。そういった意味でも玉ねぎは適した食材と言えます。

05

玉ねぎがより丈夫に、
健康に育つよう、
ストレスをかけるGrowth of onion

玉ねぎがより丈夫に、健康に育つよう、ストレスをかけるーー実はこの考え方、人体も同じなのです。人間も無菌状態の中でいるほど健康とは遠くなることが、最近、さまざまな研究からわかってきています。人体を細菌やウイルスから守るのが免疫システムです。 その要が腸であり、7割もの免疫細胞が腸で作られているといわれています。というのも、腸の粘膜は食べ物を通して外界の菌とじかに触れ合う部分。そのためリンパ球をはじめ、菌の侵入から身体を守るさまざまな細胞が存在しているのです。

リンパ球は血液の流れに乗って肺や鼻の粘膜、耳など、外の菌に触れやすい部分に行き、場所ごとに存在するさまざまな菌たちとの戦いを通して戦闘力をあげていきます。トレーニングを終えたリンパ球は再び腸にもどり、どんな強い菌が来ても体を守ることができるよう、常に準備を行なっているのです。ストレスを与えて丈夫に育った玉ねぎ、つまり免疫力の強い玉ねぎを食べることは、私たちの体にもたくさんのメリットを与えてくれるはずです。また、こちらの玉ねぎはビタミンCが通常より多いのも嬉しいところです。ビタミンCは免疫細胞を活性化するほか、コラーゲンの材料としてもっちりしたお肌作りをサポートしたり、抗酸化パワーでシミやシワを防ぐ力もあります。女性には嬉しい食材ですね。

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06

玉ねぎ定期便Subscription

淡路島の玉ねぎは早生(わせ)、中生(なかて)、晩生(おくて)、極早生(ごくわせ)、と季節により収穫される品種が異なります。島と暮らすでは、品種をリレーしながら1年中玉ねぎをお届けすることができます。それぞれの品種は、見た目も味も、料理への使われ方も異なる特徴をもっています。

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プロフィール

ひめのともみクリニック院長
姫野友美(ひめのともみ)

職歴

東京医科歯科大学医学部卒業、九州大学医学部付属病院、北九州市立小倉病院、麻生飯塚病院、愛風会さく病院、
Mayo clinic Emergency Room(U.S.A) Visiting Clinician、東京都立広尾病院、東邦大学大橋病院、木原病院、
(財)東京顕微鏡院付属診療所、テーオーシービル診療所、女性のための生涯医療センター ViVi勤務を経て、
2005年 ひめのともみクリニック 開設
2006年 日本薬科大学 漢方薬学科 教授就任

資格

  • 日本心身医学会専門医 (評議員)
  • 日本温泉気候物理医学会温泉療法医
  • 日本東洋医学会専門医
  • 麻酔科標榜医
  • 日本心療内科学会登録医 (評議員)
  • 医療法人八女発心会 理事
たまねぎ
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